脊柱管狭窄症(せきちゅうかん きょうさくしょう

  最近   中高年の女性に多く見かけられます                                     
特徴として 座る姿勢も良く うつ伏せになると腰椎がお腹側や背中側に凹みや凸があります    
     いわゆる腰のSの字が大きなSになって溝の様になっていますから解ります       
      触診で二通りの狭窄症がありますから どのタイプ(AかB)か知る事が大事です     
                    一般に腰痛の症状として長く歩こうとすると足が痛くなり腰を前方に曲げていると落ち着いてくる          
                またしばらく歩くと歩けなくなる この様な症状が特徴で更に進むと腰椎がスライドを起こし         
             歩かなくても移動時で痛みが起こり寝ていれば痛くないエビの様な姿勢で寝ていると楽         
  その様な状況から寝たきりになってしまう方が多いと言われています        

          介護施設の利用者様は自分で出来る矯正方法をする事によって健康を取り戻ししましょう   


   
腰椎模型です 
  上から第3腰椎で大きな真ん中下部が仙骨です
  腰椎の横から骨が出ているのが(横突起) 形も大きさも全部違います
  背中側に出ている骨が棘突起で皮膚から触るとボクボクした感じで解ります
  椎間板の高さで関節を構成しています

  体を横に回す時は 
  胸椎が動き回しています 腰椎は前後には動きますが
  第4,5腰椎が僅かな動きで股関節が動きます
  椎間板は前後に動き左右に動くと腰椎のスライドが起こり痛みが出ます
 
  錐体から黄突起を省いた画像です

  左の画像で横から黄色い棒の様な神経根が(馬尾神経)出る所が(赤い)脊柱管です 
  この脊柱管が錐体に圧迫された状態が脊柱管狭窄症です 
  荷重がかかり錐体が前後に動くと椎間板が圧迫されって症状が発生します

 左下画像参照  A 図 タイプと B 図 タイプに区別されます

   

錐体(腰椎)は横突起と棘突起が合わさり関節を構成しています  椎間板の高さです 
 横から見た腰椎です 間が椎間板で赤い所は椎間板の中から核(ゼリー)が飛び出し
 た状態です(椎間板ヘルニア) 棒の様な黄色い所が神経根でそこにゼリーが触れると
強い痛みが起こり根性ヘルニア
  
 
   
   
 A 図  凹型  身長が小さい人に多い 

  第4腰椎がお腹側に陥没状態になり脊柱管が棘突起に押され狭くなった状態です

  前かがみになると脊柱管が広くなりますから少し楽になります
  また少し歩くと痛くなり 前かがみになり痛みを改善 その繰り返しです
 B 図  凸型 背中をまげる事務職の方に多い

 逆に第4腰椎が背中側に飛び出し脊柱管を押しています
 触診で棘突起が出ているので直ぐ解ります
 症状としては下腿まで痛みが強く出るタイプです

治療方法   B タイプ が多い症例
                                                     
       錐体の一部(第4腰椎))が盛り上がっている状態で脊柱管を狭くしている訳ですから原則として
       第 9、10 11 12 肋骨に付着している腰腸肋筋と胸最長筋を徒手伸展します (ストレッチ) 
    次に 股関節を外転し 外殿筋、中殿筋の緊張部位を手根押圧で緩めると腰部緊張が取れてきます    
        椎間を触診すると多裂筋に部分的緊張がりますから そこの部位を徒手で緩め深さに鍼を刺入し温灸をします
        約35分位温灸をすると多裂筋が緩みます(至極の時間) 

   次に仰向けになります
        温灸で深い多裂筋が緩んでいますからチャンスです
        盛り上がった腰椎を挟むように仙骨と第12胸椎間に枕を入れ矯正します 10分ほど経過したら        
        自分で膝を曲げ片手で枕を外します また5分ほど経過しましたら治療は終わりです      

 ご自宅で
        朝、晩 行いますと改善できます  枕の位置は治療後指導します 

  治療は 胸最長筋、多裂筋の緊張が取れるように継続して行い自宅で必ず枕矯正をして椎間板の位置を治す事で改善します
    


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